27カス目 目と口

欧米人はマスクを嫌う。なぜなら人の感情を読み取る際、口の動きを判断材料にする。

だからスマイルが上手。

自分は機嫌が悪くないですよ、あなたの敵ではないですよ、などと意思表示するのに必要な言語とも言えると思う。

一方、東南アジア諸国も同じだと思うが、日本では口よりも目で感情を判断する。

目は口程に物を言う、という言葉もある。

だから、日本人はマスクに抵抗はないが、目が見えなくなるサングラスには抵抗がある。

自分は日常で人と交わりがあるとすれば、アルバイト先がある。

深い関係ではないが、仕事の上であいさつやお礼、謝罪などをすることはある。

その際、お礼を感謝しているような声で言ってくれるが、目を見るとどこか違う場所を向いていたり、

真顔だったりする、こともある。

もちろん、目も笑っているようで、声とマッチしていると思える事もある。

いずれの場合にしろ、当人の真意というものは外からはわからないが、

少しでも相手にわかりやすくするには、両方統一させたほうがより高い確率で

相手に感謝の意が伝わると思う。

仕事をしにきており、仕事中だけの間柄だからそこまでしなくてもいい、と

考える人もいるだろうし、したいけど忙しさに追われてできない人もいるだろうし、

そもそもそんな事を考えたことがない人もいるだろう。

相手がコンピュータなら気にしない事を人間が相手だと気にする。

自動販売機に「ありがとうございました」と言われて、文句を自動販売機にいう人は

少ないと思う。

しかし、レストランの店員の挨拶に元気がないと不満になる、という人が以外といるのが

この世の中。

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