21カス目 忙しいとき③

忙しいときにはやることがたくさんあることが多い。

やることがやりきれる以上になると、切り捨ての選択に迫られる。

優先順位をつけて、やる順番を決めたり、各タスクに割り当てる時間を考えたり、仕上がりの質の調整をするようになる。

持っているタスクの量によって同じ人間でも仕上がるモノは変わる。

今自分はまさにそのような事をしている。

どれも出来上がったモノの質が高いとは思わない。しかし、自分がそう思っていても消費者全員が

同意見ではない。低品質で満足する人も一定数いる。しかし、それを確認するためには、

少なくともその成果物を世に出してみる必要がある。

どんどん出して、どんどん消す。するといくつかは残る。残ったモノに需要のヒントがある。

需要が見えたらそこにリソースを集中させる。

という抜け道もある。

また、やりきれないほどやることがあると、一つ一つの意思決定が速くなる。

その分思考は浅くなるが、ビジネスには重要なスキルなのでちょうどよい。

ビジネスだから金儲けが目的なのだけど、一つ基準として持っているのは、

「人の迷惑にならないようにする」という点。

自分の看板でモノを出すときは責任は自分に来るけど、

雇われてどこかに所属しているときは、適当なモノを自分が外に出すと、

メンバーに迷惑になる。日本人らしい考えだ。

この日本人らしい部分があるため、自分は組織に属すると、組織人として

それなりの役割は果たせるが、自分的にはそれが充実した生活とは感じられない。

したがって自分は一人親方肌であり、大きな事はできない。

しかし、それでもビジネスの世界でやっていけると思っている。

大きな組織が目を向けないニッチな部分や、大きな組織にコバンザメのようにくっついておこぼれをいただくだとか、自分の専門分野で部分的に大きな組織と協力関係になるだとか。

しかしそうするとやはりそこで重要になるのは「スピード」

そういう面で、深く考える事は好きだしビジネスで役立つこともあるが、やることを増やして、

忙しくすることで、意思決定のスピードを養う訓練にもなる。

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