31カス目 大前研一の本の種類

最近金儲けに興味があるので、大前研一さんのコンテンツを見ている。

大前さんの本は数十冊は読んでいると思うが、著書数は7~8百冊あるらしいから

ほんの一部という事になる。

読んできた本でだいたい3つに分類している。

1経済評論の本

2思考力を鍛える本

3生き方の本

だ。

1は『日本の論点』『世界の潮流』みたいな定期的なものや、

『ボーダレスワールド』や『新・資本論』みたいな大著も含む。

これは世の中の経済に関する流れを把握する上で、最低限チェックしておく、

新聞のような部類。単に情報収集として読み流す方法もあれば、

少し時間をかけてその意見の背景にあるリサーチ力などに着目してみると、

主張の論理構造が見えてくる。岡田斗司夫がサブカルエンタメのオタキングなら、

大前研一は経済ビジネスのオタキングと言ったところと認識しており、

その観点から世界を把握するその射程距離には勉強になるところが多い。

またこの人は、企業だけでなく複数国のコンサルタントも経験しており、

実際に各国の重要人物とも面識、交流があるようなので、そういった経験からの

話というのも大変興味深い。

大著系のものは時代が変わってもロジックや思考の過程が参考になる。

2『考える技術』『0から1の発想術』『企業参謀』などがあげられる。

思考について学術的に体系だって書かれているのではなく、

本人の主にコンサルタント人生の中での実体験を使って書かれていることが多い。

したがって主な読者層であるビジネス界隈の人間には興味が持ちやすく、

読みやすい仕上がりになっていると思う。

だから、そちらに気をとられて、最後まで楽しく読んだはいいが、

当初読み始める目的であった「考える技術」が身については

はて?

とならないように、

たくさんの小話の中で、大前さんがどのように思考展開しているか、

思考展開の際の前提をどうおいているか、いちいち立ち止まって

自分で考えながら読み進めると、考える力も自然と養え、

結果、この本を読む当初の目的達成への貢献もしてくれる形になるだろう。

本の良いところはもともと安い上に見方をかえると、何度も読める。

そのたびに新しい事が学習できる。

3生き方の本

『やりたいことは全部やれ』『遊び心』『遊ぶやつほどよくできる』などがある。

このジャンルが自分は子供のころから最も抵抗なく読め、

強い興味を持つ習性から、大前さんの本においても、

大前さんのパーソナルな部分が知れていい。

子供の時から、親に頼み込んで一人で電車で九州にいったり、

(その時母親が泣いて見送ったらしい)

大学生のころは電車で全国まわり、金がないから野宿してしたり。

大人になって山の中でバイクで滑落し、自分の体から血が流れているのをみて

生を実感したり。他の経済評論などの著作ではわからない、

(そういう本でも持論の書き方から性格などはにじみでているが)

よりパーソナルな体験とそれに対する捉え方を知ることができる。

今思い出したが、番外編として、

思考力を鍛える面で自分が人にプレゼントするのは、

『メンタル・ブロックバスター―知覚、感情、文化、環境、知性、表現…、あなたの発想を邪魔する6つの壁』

という本。著者はジェイムズ・アダムズという人で、監修が大前研一となっている。

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